男性よりも女性の方がニオイやエチケットに敏感な傾向にありますね。
フレグランスや消臭スプレーなどは女子向けに作られた商品が多いでしょう。
女性がニオイに敏感な分、ワキガならば人に指摘されないように、かなりの予防ケアに徹することもありますね。
ただし、神経質になる必要はありません。
ワキガを気にするあまり、自律神経が刺激され、余計にワキガがひどくなるケースもあるからです。
ワキガには個人差がありますが、気になるのであれば、または家族や友人から指摘されたりしたのであれば、そこは受け入れて、ケアをしてしまいましょう。
女性にとってのワキガ悩みとは?
ワキガ手術をすれば、原因となるアポクリン汗腺が除去されるため、殆どの人がワキガのニオイから解放されるでしょう。
ですが、手術をしたからといってすべてが安泰とはならなそうです。
再発の心配
アポクリン汗腺を除去しきれなかったり、まだ青年期の発達段階の過程で除去した時に、アポクリン汗腺が復活してしまえば、そのワキガ手術は失敗という事になります。
医師がワキガ手術を得意としていなかったり、カウンセリング不足でもそうした再発リスクがおこります。
術後の傷残り
ワキガの手術をすると、傷跡が残ります。
水着になる時に傷跡が気になって、脇をあげられなくなるなどの、あらたな悩みをかかえる事もあるでしょう。
嫌なニオイがなくなったのに、傷跡が残ってしまっては、ノースリーブや水着でのサマーシーズンが憂鬱になり、心から楽しめないということもあります。
特に、ファッションのジャンルが最も広い若いときの手術痕は、おしゃれの幅も狭まってしまうという事もあるのです。
術後の療養 傷が治ってからの肌トラブル
術後は、傷がいえるまでは安静に過ごすことになりますが、手術の内容によって、会社などに復帰しても、しばらくは重いものを持てないなどの問題が発生します。
脇にガーゼをはさんで、自分で消毒したりする作業もありますので、長時間勤務や、運転、重いものを持つようなお仕事の方は事前にお医者さんにしっかりと相談して、治療プランを立ててもらいましょう。
また、術後の傷がふさがった後は、傷跡だけでなく、治療時のテープなどで起こる肌荒れにも注意しましょう。
特に、元から肌が敏感な人や、アレルギー体質の人は手術時のカウンセリングがとても重要です。
ワキガ手術は成功しても、肌荒れがひどくなったという事になれば、また、別の悩みに悩まされる事になるのです。
術後のアフターケアをしっかりしてくれる医療機関を選びましょう。
また、実際に手術した人からの口コミや体験談、手術実績などから総合的に医師選びするべきです。
いずれにしても、身体にメスを入れる事は、とても懸念すべき事なのです。
また、こうしたトラブルリスクにさらされたくないのであれば、ワキガケアだけのために研究、開発された制汗剤などでケアする方法も視野に入れると良いですね。
女性はアポクリン汗腺が多い!
女性はアポクリン汗腺の量が、男性よりも多いため、女性のワキガ率は高いのです。
皮下脂肪をつけやすい体質であるため、皮下脂肪がアポクリン汗腺をさらに刺激し、脂肪やたんぱく質が多く含まれた汗を放ちやすいのです。
こうした背景からも、女性向けのワキガ対策デオドラントが多いのでしょう。
ですが、こうしたデオドラントも、ワキガに特化した商品を選ぶのが大切です。
女性のデリケートな肌に直接つけるものですから、無添加や低刺激の制汗剤などが最適ですね。
ワキガだけじゃない!アポクリン汗腺のある部位のニオイに注意!
女性が悩むべき症状は、ワキガだけでなく、他の部位から発生するにおいにも要注意です。
忘れてならないのが、ワキガに関係するアポクリン汗腺は、ワキだけでなく陰部、臍周り、乳輪、耳の穴までにも及びます。
ワキガといえば、わきの下ばかりのにおいに気を取られがちですが、以下にあげるように、脇の下以外のアポクリン汗腺が存在する部位のケアも同時にケアすることをオススメします。
乳輪付近からワキガ臭が!?
よく、「赤ちゃんの口からワキガのニオイがする!?」と驚く授乳中のお母さんがいます。
決して赤ちゃんの口中からワキガ臭が発生しているのではありません。
実は、母乳をあげているお母さんがワキガ体質であれば、乳輪付近のアポクリン汗腺からワキガ臭がしているのです。
母乳を与えている時に使う母乳パッドも、取り替える時にワキガ臭がすごくするなど、乳輪付近のアポクリン汗腺から発生したワキガ臭は、様々な形でニオイを放ちます。
赤ちゃんに母乳を与える時は、軽く湿らせたガーゼやノンアルコールのウエットティッシュなどで拭き取ってから、赤ちゃんに乳首をくわえさせるなどしましょう。
母乳から赤ちゃんにワキガはうつらない!
ワキガのにおいのする乳輪から赤ちゃんが母乳を吸ったとしても、ワキガがその乳輪を通してうつるという事はありません。
もし、母親として案じるのであれば、「自分のワキガが赤ちゃんに遺伝しているかもしれない」という事です。
ですが、ワキガが遺伝しているかどうかは、赤ちゃんのうちはわかりません。
症状が出始めるのは、思春期頃です。
まだ先のことを案じるのは、早いような気もしますが、もし、自分の子がワキガだとしても、それをフォローできるケア品の準備や対策などを認識していれば、大丈夫です。
Vゾーンにも注意が必要!
Vゾーン付近からワキガ臭がするのはスソガともよばれます。
ワキガの人はワキだけでなく、Vゾーンやへそ周りなどにもアポクリン汗腺が集中しているため、ワキガと同じニオイがそれらから発生します。
生理中や、男女の性関係などのときもホルモン分泌の関係からニオイが きつくなります。
生理中は特に注意!
生理中のすそわきがには、特に注意が必要です。
生理中は、蒸れやすいナプキンや、通気性の悪い生理用ショーツなどによって、雑菌が繁殖しやすい蒸れやすい環境になるからです。
ワキガの人のにおいをより強めるため、生理中は、トイレの度にウオシュレットなどを利用したり、まめにナプキンを取り替えるなどして、より清潔さを重視したいものです。
また、生理日意外にも、オリモノなどの分泌などによるにおいがスソワキガ臭と混ざるとさらに悪臭につながるため、女性は男性以上に、ワキガやスソワキガに対するケア意識を向上させなければならないでしょう。
更年期前後は強くなりやすいワキガ臭
更年期前は女性ホルモンの分泌が不安定になることから、ワキガ臭もきつくなりやすいのです。
更年期が終了すると同時にワキガ臭がなくなったという人も少なくありません。
女性のニオイはワキガを含めて女性ホルモンに左右されていると言っても過言ではありません。
また、こうした女性ホルモンのバランス調整は、女性ホルモンに似た働きをする大豆イソフラボンなどを積極的に摂取するなどしましょう。
また、更年期の症状として、自律神経のバランスが乱れて、通常以上に汗をかきやすいのです。その汗をこまめにウエットティッシュなどで拭き取るなどしましょう。
男性だけじゃない!?スメルハラスメントの原因になるかも?
最近何かと問題視される、職場でのスメルハラスメントをご存知でしょうか。
職場における体臭や香水などのにおいで周りの人が仕事に専念できなかったり、不快な思いをしたりする事です。
香水などの、自分からつけたものだけえdなく、加齢臭やワキガ臭なども、悲しいことにスメルハラスメントとまとめられています。
クサい=不快、ということはわかりますが、自分ではどうにもならないことや、努力をした結果がまだ足りない、というものにまで「ハラスメント」と名付けるのは、個人的にはセンスねえなあ。とは思います。
ケアするのは大切ですが、悪の権化のように糾弾するのは、やめて欲しいです。
まとめ
女性がワキガ臭を発する場合、女性ホルモンの分泌が関係しているといえます。
生理のスタートする思春期、出産前後、更年期頃…様々な人生の分岐点においてワキガ体質が強く出てしまうのです。
ワキガは女性も男性も同じように悩みネタではありますが、男性より嗅覚が鋭く、オシャレや衛生面に敏感な女性の方が、より悩むケースが多いのです。
けれど、女性のライフスタイルも昔とは違い、仕事と家庭の両立をこなす忙しい女性も多いため、なかなか食事面や、ワキガケアができないでいる事もあります。
ワキガというと、すぐ脳裏に浮かぶのがワキガ手術ですが、コストはもちろんのこと、様々なリスクもつきまといます。
ダウンタイムや、後遺症としての傷跡も残りますから、手術を検討する場合は、急いで決めず、じっくり情報収集をして、カウンセリングをうけて医師との相性も確認しましょう。
さらに、脇の下だけにこだわりがちなワキガ臭は、脇の下からだけでなく、陰部や乳輪などからも放たれます。
ですから、アポクリン汗腺が存在するすべての部位のお手入れにも気を配る必要があることを念頭に、脇の手術をしたらすべての悩みから解放されるわけではないので、気をつけましょう。