男性は女性に比べるとワキガに対する意識が低いです。
今まで、実際にエチケットケアで陳列されていたのは、男性用よりも女性用ばかりでした。
最近になって男性専用のデオドラント剤が販売される様になりましたが、それまでは、汗臭さの中にワキガ臭が混じったようなニオイを放つ男性は多かったのです。
現代の男性がニオイに敏感になり始めたのは、男性の体臭に厳しい女性の意見や、ビジネスシーンにおける清潔さを求められる事が、その背景にあるのです。
男性のワキガ悩み、どんなシーンで悩む？
女性と比較すれば、ニオイに鈍感な事も多い男性ですが、生活や仕事の中でワキガによる悩みが出てくる事があるでしょう。
仕事でかく汗が要注意
スーツや作業着など蒸れやすい衣類の中で、アポクリン汗腺から出る汗が悪臭を放つのです。
男性ホルモンの関係で、男性は女性よりも皮脂の混じった汗をかきやすく、ニオイも出やすいため、衣類にこもった汗と雑菌はワキガ臭をひどくさせるでしょう。
車中でもワキガ臭がこもる！
男性がこよなく愛する車も、車中の密閉された空間では、ワキガ臭を充満させてしまう事になるでしょう。
強いワキガの人は、その人が去った後もにおいが残存するため、車には、知らず知らずのうちにワキガ臭が漂うのです。
本人はそのにおいが慢性化しているため、気づいておらず、何も考えずに誰でも同乗させてしまう事も珍しくありません。
逆パターンもしかりで、自分のワキガ体質を理解していて、それを消そうと強烈な車内用消臭剤やフレグランスを吹きかけてしまえば、ワキガ臭とそのにおいが混じりあってワキガ臭をかえってひどいものとしてアピールしてしまう事になるでしょう。
車内におけるワキガ臭も、元のにおいを断ち切る必要があり、決して他の香りでごまかしてはいけません。
ワキガのニオイを香水でカバーするのは逆効果！正しい対策法とは
ロマンチックなはずの腕枕が！？
彼女や奥さんができてラブラブなはずなのに…。
ワキガ男子が腕枕をしたとたんにワキガ臭を嗅いだ彼女が不機嫌になってしまうなんて事もあるでしょう。
それが原因で、セックスレスになってしまったり、子作りにイマイチ拍車がかからないという人も中にはいるのです。
男女ともに憧れるロマンチックな腕枕シーンをワキガ臭で台無しにしたくないものですね。
「愛があれば、ワキガ臭も乗り越えられる！」または、「ワキガ臭はフェロモンの一種」と言いたいところですが、人によっては、そう、うまくはいかないのが現状のようですよ。
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ワキガ手術のメリット、デメリット
ワキガ手術といえば、女性が行うイメージですが、男性でも手術に挑むケースがあります。
ワキガ手術は、アポクリン汗腺を毛根あたりまでを除去するため、わき毛も一緒に除毛されてしまいます。
女性にとっては、嬉しいという人も多くいますが、男性の場合、わき毛をツルツルにされるのはカンベンしてほしいという人が殆どです。
ワキガをひどくさせないためのポイント
ワキガはその人を取り巻く環境や、生活習慣によりひどくなる事があります。
特に男性は、女性に比べるとニオイに対するケアを怠りがちなので、日頃からワキガ臭がひどくならないように意識しましょう。
飲酒・タバコはほどほどに！
お酒やタバコは汗腺を刺激するため、ビジネス上のお付き合いであっても、飲みすぎたり、吸いすぎたりする事のないようにしましょう。
デオドラント剤の使用
男性で、デオドラント剤をマメにつけるケースは少ないですが、ワキガの人は、ワキガ専用のデオドラントをつける事が大切です。
軽度のワキガならば、市販のデオドラントでも効果は期待できるのですが、中程度から重度では、デオドラント剤の効果が発揮されない場合があります。
男性用制汗剤に注目！
最近では、男性用の制汗剤などなども販売されていて、毎日ケアすれば、手術などしなくても周囲にワキガと知られないくらいに、ニオイを抑制させる効果も期待できるでしょう。
男性用の場合、汗の量や、皮脂分泌の過剰さなどを考慮して研究開発された商品ばかりです。
また、男性でも肌の弱い人にとっては、こうしたワキガケアでも肌に支障がないか気になるものです。
こうした心配は、返金保障が充実していたり、低刺激や無添加の商品を選ぶ事で問題なく使用できるでしょう。
脇脱毛できない男性はマメに拭き取る！
脇毛が脇の下の雑菌繁殖をしやすい状況にしているという事は否めません。
こうした事から、脇の毛をマメに処理する女性もふえました。カミソリや毛抜きなどのセルフ脱毛をする人もいれば、脱毛サロンにて本格的に処理する人もいるでしょう。
ですが、こうした脇毛処理は女性特有なもので、男性が脇毛を処理するなんてあまりない光景です。
国内においては、女性のムダ毛は処理するのが当たり前、一方で男性はムダ毛こそあって男性らしさがアピールできるという暗黙の概念があるのです。
ですから、男性がワキガ臭対策にわき毛をマメに処理する対策は実施しにくいといえます。
そんな時は、全部ツルツルにしてしまうのではなく、少しハサミで短めにカットしたり、すいたりするだけでも蒸れにくくなるでしょう。
または、汗拭きシートなどでコマメに拭き取るケアに重点をおきます。
拭き取る時に注意したい点は、力を入れて摩擦をかけるような拭き方は余計に汗腺を刺激し、汗の分泌を促すため、優しく撫でる程度の拭き方が理想です。
ワイシャツやインナーの替えも常備！
男性の仕事も様々で、かく汗の量や質にも違いがあります。
たとえば、力仕事などで外でパワフルに働くガテン系の仕事であれば、かく汗の量がハンパないため、吸水性の良いタオルでコマメにふいたり、インナーを取り替えるなどしましょう。
一方、営業や、事務などワイシャツで仕事をしている人は、抗菌性、消臭性の高いテーシャツなどを着用しましょう。
いずれにしても中に着用するインナーは、通気性の悪い合成化学繊維を避けて、綿や麻などの自然素材を求めましょう。
加齢臭との合併も気をつけたい！
男性の中年期ともなれば、もともと持っているワキガ臭の他に、頭皮や首周りから出るムワッとした加齢臭も出やすくなるでしょう。
これらのにおいが重複する事は、家族などの身近な人が指摘したり、ケアフォローをしてくれたりすれば良いですが、周りも遠慮してしまえば、においは益々ひどくなるばかりでしょう。
ですが、最近のわきが専用のケアアイテムの中には、わきがだけでなく、加齢臭や足のにおいまで総合的にケアしてくれるタイプもあります。
そういったものはワキガ専用、加齢臭専用、足専用などとケア品を使いわける事はしなくても良いのです。
これなら、面倒くさがりな人も、時間がない人もコスパも納得して使いこなせるでしょう。
何と言っても、男性の多くは面倒なケアを好みませんから。こうした効率良いケアが長続きするのです。
スメルハラスメントという問題も背景に！
最近なにかと、話題になる職場におけるにおいの問題…。
本人は、感じていない事が殆どですが、周囲はそのにおいが原因で仕事に影響を及ぼす恐れがあるのです。
そのにおいには、口臭、加齢臭、ワキガ、強い香りの香水などがあげられ、どれも本人の自覚が薄く、その人が上司などの目上の人ならば、なおさら指摘しづらいという厄介なケースもあるのです。
まとめ
ワキガ臭を抑える事はエチケットの1つとして、とても大切な事です。
それが、例え男性であっても、女性であっても同じ事が言えるでしょう。
においに対する価値観は年々変化し、職場におけるスメルハラスメントの問題なども念頭においた生活をしなければならないでしょう。
そして、ある年齢になれば加齢臭という独特のにおいとワキガのにおいも併発する事が否めないため、総合的にケアできる手段を見つけておくべきでしょう。
また、女性と比較すれば、毛穴や皮脂の状態にも違いがあるため、男性の方がワキガ臭をキツイと感じることもあり、女性の方が嗅覚や異臭には花瓶というデータもあります。
こうした男女による体質の差を踏まえつつ、ワキガ臭も、人間関係も悪くならないよう、生活習慣やボディケアを徹底しましょう。