「ワキガの人と同じお風呂に入るとうつるのではないか?」と思い込んでいる人も少なくありません。
結論から言って、ワキガの人の後にお風呂に入ったり、公衆浴場などをともにしたりしても移るという事はないでしょう。
ワキガに対する間違った知識を持っていれば、差別心をうむこともあるため、とくにワキガの人の家族はしっかりと知識を把握して接する事です。
ワキガはウィルス感染するような事はない!
ワキガは遺伝などの体質によるものです。水や空気を介して伝染するウィルス感染のようなものではありません。
よく、間違ったワキガ知識を持つ人が、「ワキガの人が入ったお風呂の後にはうつりたくないから入りたくない」という人がいますが、これは差別の始まりとなりますから、考え方を改めましょう。
ワキガが移ると錯覚してしまうケースとは
お風呂でのワキガはうつらないと理解できても、「もしかして家族や、パートナーのワキガが移ったかも?」と錯覚してしまうケースはあります。
これは、体質的に移ったのではなく、衣類や、タオルなどのニオイが移ったと考えます。
例えば、強いワキガ体質の人は着用する衣服のワキに黄ジミを作るくらいにニオイが染み込んでいるケースがあります。
そのようなワキガ臭のついた衣類をクローゼットの中に一緒に閉まったり、洗濯カゴの中に一緒に入れておいたりすると衣服同士がニオイ移りをしてしまう事も否めません。
わかりやすい例が、自分はタバコを吸わないのに、喫煙者の近くにいたために、髪や衣類にタバコのニオイがついてしまうようなものです。
お風呂はワキガケアをする絶好のスポット!
もし、家族にワキガの人がいたら、風呂水を共有することに嫌悪感を抱くのではなく、本人に、お風呂でのワキガケアをしっかりすすめて欲しいと思います。
シャワーだけで済まさない!浴槽につかろう
よく、夏場はシャワーのみで済ませようとする人がいますが、浴槽にゆっくりつかる事で体内の老廃物を汗と一緒に排出させましょう。
この時に、アポクリン汗腺から出るワキガ特有の脂肪、蛋白質なども流れ出るため、やはり入浴は心がけたいものです。
また、自律神経を安定させる効果も期待できるため、ストレスでひどくなるワキガ体質を緩和してくれるでしょう。
入浴後の清潔な肌がケアに適している
1日のうちで一番清潔な素肌を保つ事ができるのは入浴後です。
入浴後のワキの下は雑菌繁殖もしておらず、制汗剤などなどを塗る絶好のタイミングとなります。
まとめ
ワキガは病気でもなんでもありません。
医学的に見ても、お風呂を介してワキガ体質が移るということは決してないのです。
ニオイに敏感な国内では、過ったニオイの認識から、こうしたささいな事から差別心が生まれてしまうのです。
お風呂のケースも踏まえて、ワキガ体質の人が生活しやすい配慮が必要ですね。