緊張による汗のトラブル
デリケートな汗・臭いの悩み、暑い季節や運動後だけではなく「人前にでると汗が噴き出る」「初対面の人と会話すると汗が止まらない」こういった緊張する場面での汗の悩みを持つ人は非常に多いと思います。
筆者も人前で話をした後や綺麗な女性と会話した後に、脇や手にびっしょり汗をかいていたなんて経験が何度もあります。
最近では某TV局のアナウンサーがテレビにでると汗がすごいと話題になっていました。
こうした症状は、俗に多汗症と呼ばれていて、自律神経など、気持ちのバランスがかかわってくるのです。
吹き出る汗や汗ジミなどそれ自体も非常に気になるのですが、それ以上に汗による脇の臭いなども気になります。
こういった緊張する場面での汗に対してはどういった対処をすればいいのでしょうか?
緊張するとなぜ汗が出るのか
まずは緊張するとなぜ汗が出るのかという事を知らなければ始まりません。
汗をかく仕組みは大きく分けると「温熱性発汗」「精神性発汗」の二種類があります。
暑い時や運動時に体温を調節するためにかく汗、要するに皆さんが普通の汗と認識されている汗が「温熱性発汗」で、前述した緊張によって脇、額など局部的にかく汗が「精神性発汗」です。
「精神性発汗」について詳しく説明しますと、人前に出たりすることで緊張状態になると、アドレナリンが放出さます。
すると交感神経が刺激され体温や脈拍が上昇し汗がでるのです。
特徴として「温熱性発汗」よりも多い汗がでて、止まらなくなる事や脇や手のひらなど局部的にかくこと「温熱性発汗」よりも臭いやすい汗であることです。
さらに言えばその発汗や臭いを気にすることによりまたアドレナリンが放出され汗がでてくるという悪循環に陥る事もあります。
緊張して汗が出るのを防ぐための対処方法は
以上のことを踏まえ対処法を考えると、とにかくまずは交感神経を刺激しすぎないこと=リラックスすること、緊張を防ぐことが最善の道です。
しかしそもそもそんなことができるならば初めから悩んでなどいないわけで、非常に難しいのが現実です。
ではどうするか?日々の生活からリラックスできる状態を作り出せるような環境を整え、長い目でみた改善をする事が重要です。
緊張やストレスにより交感神経が常に刺激されている状態になれてしまうとリラックス状態に移行すること自体が難しくなります。
適度な運動をすることでストレスを解消したり「セロトニンやリプトファン」というリラックス効果のある成分をもつ食品例えば豆腐やチーズ・青魚などを食事に取り入れたりすることで体がリラックス状態に移行できるような環境を整える事ができます。
そんな悠長な事はやっていられない、前述したような汗や臭いが気になっての悪循環に今正に陥っているという人は、ネガティヴになることが改善の妨げにならないようにまずその部分のケアを考える事が必要です。
例えばハンカチや脇汗パットなどでその都度ケアをすることや市販のデオトラント用品をつかい、汗や臭いを抑えることで初めの緊張以上のアドレナリン分泌を抑える事ができるでしょう。
そうして日々の生活を見直し体質を改善しつつ場数を踏むことで少しずつ克服していくこと大切です。
多汗症とワキガの合併症状も多い!
緊張すると脇や手から多量の汗が出て、パソコンのキーボードや、スマホのタッチ画面が湿っぽくなっていたり、つり革も水滴がついていたりと、ワキガのような不快なにおいはしないものの、社会生活において厄介な症状といえるでしょう。
多汗症は、緊張からくる汗であるため、苦手な人が来ると想像するだけでも、過剰な汗が止まらないのです。
汗腺には、ワキガに関係するアポクリン汗腺や、多汗症に関係するエクリン汗腺の2つがありますが、エクリン汗腺の成分はほとんど塩分などのにおいを放たない汗質をしているため、多汗症のみの発症であれば、ワキガのような不快なにおいを懸念するより、多量に出る汗による汗シミなどの対策だけをすれば良いでしょう。
緊張性の汗はにおう?
緊張性の多汗症状は、ほうっておけば、においが強くなるものの、よほど不潔にしないかぎり、ワキガのようなにおいは放ちません。
ですが、多汗症なのに、ワキガだと思い込んでしまったり、ワキガなのに多汗症と思い込んでしまったり勘違いする人も少なくありません。
もし、そのように思い込んでしまえば、対処法も間違えることになり、緊張による多汗症なのか、ワキガなのかをしっかり確認しておく必要があります。
厄介なのが、ワキガと多汗症が合併している人も実は多く、その場合、においも多汗症もどちらもひどくなるので最大のケアが必要になるでしょう。
多汗もワキガもどちらも抑えられる制汗剤などを使う!
では、緊張性の多汗やワキガが合併していたら、ケアは複雑化したり、コストがさらにかかったりするのでしょうか。
実際はそんなに不安になる必要はないのです。
多汗もワキガも制汗をする部分では、共通しています。
緊張性の多汗は、精神を安定させる心ケアを重点に取り入れ、ワキガならば、雑菌繁殖を抑える事にも力をいれなければなりません。
それらのケアができるのが、ますば汗腺を取り除く手術です。
手術ではアポクリン汗腺、エクリン汗腺どちらも取り除いたり、活性を弱める注射をしたりとやはり、2つの汗腺に働きかける事になります。
ですが、手術のリスクは不安なため、はじめは、制汗剤などからスタートしても十分かケア効果は期待できます。
制汗剤などには、多汗症、ワキガどちらの症状も緩和する制汗、殺菌効果があるのです。
制汗剤などで精神安定の役割がある
制汗剤などには、ワキガだけでなく、緊張からくる多汗症にも効果があることがわかりました。
ですが、「緊張という心のケアまでは制汗剤などでは対処できないのでは?」と思いますね。
ですが、制汗剤などを使う事でワキガも多汗症も抑えられるマルチな効果が得られるため、自信がつきます。
「これを使えば人前でも汗が多量に出たり、におったりしないんだ!」という安心感、これ大事だと思います。
この自信は、緊張さえも緩和して必要以上に汗が分泌される事も抑えるでしょう。
まさに一石二鳥の効果です。
まとめ
緊張性の汗は、気にすれば気にするほど分泌されて、空回り状態になりがちです。
ですから、過度な緊張をしないような、気持ちのケアも必要になるでしょう。
また、こうした緊張性の汗は、ワキガと合併する事で、においが、きつくなる事もあるのです。
だからと言って、ワキガも多汗症もどちらも別々のケアを施さなければならないかといったらそうではありません。
制汗剤などがあれば、たとえ緊張の多汗や、ワキガが合併していても問題なく緩和できるでしょう!
リスクの高い汗腺除去の手術を受ける前に、ドラッグストアや通販を調べてみる価値ありですよ。