毛深いとワキガって本当?
ワキガは自覚しにくいとよく言われます。誰しもが一度は「自分はワキガではないか?」と不安になった事があるのではないでしょうか。
とてもデリケートな問題ですから周囲に私はワキガだろうか?と聞くのも勇気がいりますし、例え聞いたところで「そうだよ」なんて伝えるのも難しいものです。
自分がワキガ体質かどうか知るためにはいくつかチェック方法があります。
湿ったタイプの耳垢である・洋服の汗ジミが黄ばんでいる・毛深い、などがよく耳にする項目です。
今回はこの項目の中の「毛深い」にスポットライトを当ててみようと思います。
毛深いとなぜワキガ体質なのか
まず初めに断っておきたいのが、毛深い全ての人がワキガ体質という事ではありません。
あくまでワキガ体質である可能性が高くなるということです。
ワキガ体質か否かというのは「アポクリン汗腺」という汗腺が多いか少ないかという事が関係してきます。
多ければワキガ体質で、少なければ非ワキガ体質であると言えるでしょう。
「アポクリン汗線」は脇や耳の中に多く存在していて、そこから出る汗には脂肪やたんぱく質が含まれています。
それが皮膚の細菌に分解されワキガ臭を放つのです。
毛深い人、特にワキ毛が多い人や濃い人は「アポクリン汗線」が多いと言われています。
またワキ毛は汗を留め空気を含ませます。細菌が繁殖しやすい環境となり、更にそこに匂いをこもらせてしまいます。
そしてその臭いを一気に広範囲へと拡散してしまう役目も持っているのです。
毛深い人はその働きが強くなるわけですから当然他の人よりもワキガ臭が発生しやすいわけです。
「アポクリン汗腺」が多くワキガ臭が発生しやすい環境であるといった理由が、毛深い=ワキガ体質といわれる所以です。
臭いの悩み対策は?
ではどういった対策をとるのがいいのでしょうか?
ワキガというとよく手術の話を耳にします。
手術じゃないと治らないよと無責任に言ってくる人もいます。
確かに根本的な解決を望むのであれば手術という選択肢になります。ですがワキガと言っても人によって軽いものから重いものまでその程度も違いますし、そう簡単に誰しもが手術を行えるわけでもないでしょう。
費用もそうですが、それ以上に手術となると様々な不安があります。
ですからまずは現実的にできることから対策をしていくことが重要です。
「アポクリン汗線」そのものは今述べたとおり手術をしなくては対策できません。
しかし毛深い事によって作り出される細菌の繁殖しやすい環境については改善の余地があります。
例えばわき毛を剃ってしまうことで、汗がその場に留まることも、それによって細菌の繁殖しやすい環境を作りだしてしまう事も防ぐことができます。
処理を行う際に注意していただきたいのはワキ毛を抜くのは勧められないということです。
抜くことで「アポクリン汗線」に刺激を与えてしまい、働きを強めてしまうことがあるのです。
男性にとっては処理を行うというのは中々勇気のいることかもしれません。
そういう場合は毛穴に汚れをためずに清潔に保てるようにこまめにシャワーを浴びたり、タオルなどで拭くことも効果的です。
また市販のデオトラント商品を使用してみるのもいいと思います。
大切なのは、最適な解決策によりにおいの悩みから解放されることです。
適切な自分なりの対策を見つけるようにしましょう。