ワキガはストレスと密接なかかわりをもちます。
ストレスはガンをはじめ様々な病気を引き起こす可能性があり、仕事、育児その他、自分を取り巻く環境に何らかのストレス要因があれば体の不調にもつながりかねません。
現代日本人にストレスはつきものですが、上手に付き合う方法がワキガをひどくさせない事にもつながるでしょう。
ストレスでワキガを発症する事はある?
ワキガは、遺伝や体質による要素が大きく、ストレスがかかったからといって、ワキガの原因となるアポクリン汗腺が増える事はないでしょう。
アポクリン汗腺については、<アポクリン汗腺とは?ワキガ臭の原因はアポクリン腺の汗?>でくわしく解説しています。
ですから、極度のストレスがワキガをひどくしてしまう要因は別の事が考えられます。
ストレスチェック!
知らず知らずのうちにストレスがかかって、ワキガの原因であるアポクリン汗腺や多汗の原因であるアクリン腺などを刺激してしまっているかもしれません。
以下のようなストレスを受けていないか、チェックしてみましょう。
- 最近、就職や転職など環境が変わった
- 育児疲れで自分の時間がない
- 睡眠不足
- 食欲がない
- 寝ても疲れがとれない
- 最近ボーッとしている
- 人前で話す事が苦手
- 人見知りがひどく初対面の人にはドキドキする
ストレスによるワキガ臭はこんな場面に注意!
私達を取り巻く環境に必ずといっていいほど存在するストレスですが、以下のようなストレスシーンにより、ワキガ臭を放つ事になるでしょう。
こうしたシーンがあらかじめ予測されるような時は、制汗剤などなどで万全の対策を講じるようにすれば、ストレスから酷くなるワキガ臭を回避する事ができます。
人前で話したり、発表したり
最大の緊張感をもたらす会議などでのプレゼンテーションなどは、元々人前で話す事が苦手な人は余計にストレスをかけてしまう事になるでしょう。
プレゼンテーションの前に、何度も練習をするなど万全の準備を整えることはもちろんの事ですが、制汗剤などなどでしっかりケアしておけば、緊張からくる脇の下の悪臭は抑えられ、安心してプレゼンテーションにも集中できるでしょう。
プレゼンテーションの準備を万全にしたのにもかかわらず、脇の臭いが気掛かりで失敗に終わってしまった、というケースにはならないようにしたいものです。
商談などの大切な取引
営業などの仕事をしていると、取引先のお客様との商談のやり取りがあるでしょう。
中には苦手な商談相手がいる事も。
そうした苦手意識などから脇や手に汗がびっしょり、その汗によって余計にワキガ臭をひどくさせてしまう事もあります。
商談前はトイレや化粧室などでこっそり制汗剤などを塗ってから商談に挑むのが良いですね。
苦手な人とのやり取り
自分より目上の人、自分よりも権威のある人、威圧感のある人など人には苦手とする人がたくさんいるでしょう。
そのような人と会って話をする時は、少なからずストレスを感じているはずです。
予め、苦手な人と会う事がわかっていれば、制汗剤などなどで念入りにケアしておくとストレスも緩和されて、臭いも気にならなくなるでしょう。
試験前の緊張からくるストレス
試験に臨む前に、しっかり勉強をしていれば、それほどストレスを感じずに臨めるのですが、勉強もせずに自信がないまま臨む試験はとてもストレスで脂汗をかくくらいに緊張する人もいます。
「試験中にワキガ臭を放つのではないか?」と不安になり、余計に試験が思うようにいかなくなるでしょう。
試験前はこうした余計な臭いの心配をしないためにも、制汗剤などなどでケアをしてから試験に臨むのが良いですね。
デート前のストレス
映画を見たり手を繋いだりと二人の距離が最も接近するデートですが、ワキガ体質の人はこうしたデートを楽しみにする反面、「ワキガの臭いが彼に不快を与えたらどうしよう、嫌われないかな…」と思う事もストレスになります。
こうした不安な思いが余計にストレスを過剰にさせて、アポクリン汗腺を刺激しワキガ臭を発生させる悪循環な事が起こりうるのです。
デート前は髪型やファッションばかりにこだわるのではなく、脇の下のケアも忘れずに行いましょう。
アポクリン汗腺はストレスにより増えない
ワキガの人は、「もしかしてワキガかな?」という、殆ど気にならない程度の微妙な症状の人もいれば「まさしくワキガ!」というような程度の強い人もいます。
その差は、アポクリン汗腺の大きさや活性度などによる違いです。
ですから、今までワキガ症状が弱くてほとんどにおわなかった人でも、ストレスがたまる事でアポクリン汗腺の働きを活発にしてしまい、ワキガ症状が弱→強に変化してワキガがひどくなった、もしくは、初めてワキガになってしまったと感じるのです。
簡単に言ってしまえば、「ワキガ予備軍の人がストレスにより本格的ワキガになった」という感じですね。
アポクリン汗腺自体がストレスにより増えるという事はないのですが、今まで以上に汗腺が活発になり、比例して汗や刺激臭がひどくなるメカニズムは否めないでしょう。
ワキガでない人も何らかの体臭はきつくなる
ワキガ体質でない人も、何らかのストレスがかかれば、体臭がきつくなります。
これは、ストレスにより、発汗機能や、唾液腺などに影響を及ぼし、汗臭さ、口臭などの体臭をきつくさせてしまうのです。
ストレス性の汗はより臭いを放出しやすい!
ストレスが絡んで発生する汗は、皮脂やアンモニアなどの老廃物を含むドロドロしたものです。
普通のサラサラした汗よりも、はるかに質の悪い汗ですから、臭いもきついのです。
ですから、あらかじめストレスが発生しそうな場面の前には、制汗剤などをつけておくと臭いや汗も抑えて安心でしょう。
ストレスが多汗症状を引き起こす
ストレスはワキガを引き起こすアポクリン汗腺だけでなく、多汗症を引き起こすエクリン汗腺をも同時に刺激します。
これによって、ワキガに多汗症が併発してしまう事もあるのです。
ワキガだけでも悩みのタネだったのに、ストレスにより多汗症まで併発してしまったのでは、悩みは益々増えるばかりでしょう。
制汗剤などなら、ワキガだけでなく多汗症にも働きかけてくれるので一石二鳥の効果も期待できます。
ワキガをひどくさせないためのポイント
ストレス発散
自分の好きな事を中心に、趣味や余暇を満喫する事がストレス解消となります。
とくにこれといったストレス解消策がない人は、ゆっくりと半身浴するだけでも気持ちがリラックスできて落ちつきます。
デオドラントで安心感を
ニオイの事を気にするあまり、それがストレスになり負のサイクルに陥るケースがあります。
ワキガ専用のクリームなどで消臭すれば、ニオイに対するストレスから解放されて、自律神経も落ちつくでしょう。
刺激のある食べ物を控える
辛いものを食べると汗が出ますね。
これは、汗腺が刺激された事で汗の分泌を促進してしまったのです。
汗臭さにも直結してしまうため、ストレスのたまっている時の辛い物はなるべく控えて、淡白な食べ物をいただくようにしましょう。
ポリエステル素材などの服を避ける
ストレスから解放されたいからと、オシャレな服を着て気分転換なんて思った時に、通気性の悪いポリエステル素材などを着用してしまうと、余計にワキガ臭を放ちやすくなります。
くわしくは、<わきがとポリエステルの意外な関係性とは?> でも解説しています。
ストレスが発生しそうなときは、通気性の良い綿素材などを着用しましょう。
香りや音楽で五感を癒す
アポクリン汗腺やエクリン汗腺は自律神経のバランスが乱れる事によってより刺激されるため、自律神経を落ちつかせるようなアロマやクラッシックなどで五感を癒してあげましょう。
まとめ
人間にとって、生きていく上での多少のストレスは必要だと言われています。
しかし、過度なストレスにより、ワキガ臭をひどくさせてしまう事は、さらなるストレスを重ねてしまう事にもなりますね。
アポクリン汗腺を活発にさせないためにも、ストレスとうまく付き合わなければならないのです。
そのためには、スムーズなストレス解消と、そのストレスに寄り添うように並行して制汗剤などを使う事で余計なストレス性のワキガを防げるでしょう。