他人からしたら、強烈なワキガのニオイも、自分では慣れてしまってなんとも感じなくなっているケースが少なくありません。
そんな自覚症状がない場合は、身近な人が当たり障りなく教えてあげるのが大切です。
体臭はデリケートな問題ですから、気を使って話をしなければならないでしょう。
ワキガの自覚症状とはどんなものかを理解して、少しでも思いあたる事があれば対策をスタートさせましょう。
ワキガかも?疑うべき 6つの症状
医学上、ワキガ要素が強いとされる症状です。
いくつか思いあたるなら、ワキガに特化したケアや治療をスタートさせたいものです。
- ︎両親、又は片親がワキガ体質である
- ︎シャツのワキに黄ばんで沈着した汗ジミができる
- ︎肉類や乳製品が大好き
- ︎耳垢が湿っている
- ︎脇毛に白い粉状のものがある
- ︎以前、ワキガではないか?と言われた事がある
ちなみに、これらに当てはまるからといって必ずしもワキガ体質であると確定するわけではありません。
総合的な判断は、皮膚の専門医に診てもらいましょう。
思いあたる自覚症状とその診断
ワキガチェックでいくつか自覚症状を確認できたら、そのままワキガケアを頑張りたいところです。
ですが、はっきりとしたワキガ診断が欲しい人だっているはずですね。
そんな時は、皮膚科でワキガチェックや、わきにハンカチやガーゼを挟んだものを診断してもらうなどすると、正確に断定されるでしょう。
それでショックを受けてしまうかもしれないと不安な人は、あえて診断を受けずに、制汗剤などで対処するのがオススメです。
初めは自分のはっきりしない症状に、悶々とさせられますが、今使用している市販のデオドラント剤の代わりに制汗剤などを使いはじめるだけで、ワキガ疑惑が気にならなくなるほど、自然に症状が治まります。
自覚症状があるからと言って落ち込む必要はなし!
いくつかの自覚症状が出たとしても、それでコンプレックスを抱えてしまったり、落ち込んでしまったりという事はしないほうが良いですね。
プラス転換で、「自覚症状が出ていて良かった。これでワキガ対策ができる!」と思うくらいの前向きな気持ちで良いのです。
ワキガの自覚症状が出ると、どうしても周囲の反応が気になるものです。
また、そうした対策に「高額な手術費などがかかるのではないか?」とコスト不安なども案ずるのではないでしょうか。
ですが、グローバル化した日本の食生活や、国際結婚などによってワキガについての認知度や、理解度は少しずつ高まっています。
その証拠に、通販メーカーなどでは、様々なデオドラントのアイテムなどを提供しています。
ワキガの自覚症状がない人に対する教え方
ワキガの自覚症状がない人には、傷つけないように上手に伝える事が大切です。
「あなたはワキガだよ!」「あなたのワキガ臭はきついよ!」などとストレートにデリカシーのないコメントを発してはいけません。
思春期頃のワキガこそ、しっかり伝えてあげたい!
ワキガの症状は、性ホルモンの分泌がスタートし、汗腺などが発達ししはじめる思春期頃から徐々に出始めます。
本人がワキガだとわからずに過ごして、周りから不快に思われたり、噂されたりする事のないように、親が気遣う必要があるでしょう。
思春期を迎える中学生頃は、部活動などもスタートするため、汗をかきやすく、ワキガ症状もひどくなる事があります。
その際、ワキガというワードは出さずに、「部活がはじまると、汗をかきやすくなるから汗くささを抑えるためにお母さんと制汗スプレーやクリームをつけようね」など、気軽に誘ってみましょう。
スメルハラスメントとワキガ
職場などにおいて不快なニオイで仕事に支障をもたらすような状況の事をスメルハラスメントといいます。
ワキガのニオイは、あくまで体質による仕方のない体臭なのですが、悲しいことにスメルハラスメントと言われてしまうことも多いです。
自覚がない場合もありますが、ちょっと匂うかも…と自覚があるなら、最低限のエチケットを心得ていきましょう。
朝歯を磨かなければ口臭の原因になりますし、虫歯の原因にもなります。だから毎日磨く。
それと同じくらいの、毎日の習慣としてしまうといいと思います。
また、若いうちは臭いなどなかったのに、40歳を超えたあたりから臭いが発生することもありますので、いま大丈夫だからと言って油断は禁物です。加齢臭や口臭なども、気に留めてケアするようにしましょう。
ワキガ問題は、家族間でもデリケート
自分ではわかりにくい「匂いの悩み」なら、信頼できる友人や、家族からの、アドバイスやフォローが欲しいところですが、家族間でもデリケートな問題であることには変わりはありませんよね。
デリケートな問題にどこまで踏み込めるのか?
ワキガは、デリケートな問題です。
直接指摘されて、気持ち良い思いはしないでしょう。
けれど、家族が職場や学校で「くさい」と言うのを見過ごすのも、また悩ましいです。
言葉の言い方ひとつで、人の気持ちに響いたり、気分を鎮めたりすることもあります。
決して「ワキガ」「臭い」などの、ダイレクトで傷つける言葉を使わず、できたら、自分もケアしているからあなたもケアしましょう、といった雰囲気で、大切な人のエチケットを応援する、という気持ちで慎重によりそいましょう。。
ワキガ体質についてしっかり情報を得たり、時には一緒にワキガ対策を実践するのもいいと思います。
体臭悩みはとてもデリケートなもので、指摘される事で、前向きに対策できるひともいれば、逆に一生忘れられないくらいのコンプレックスになってしまうひともいるでしょう。
また、ワキガの自覚症状が出ていれば、アポクリン汗腺を除去するワキガ手術や、汗を抑制させるボトックス注射をすぐにでも提案できるのですが、自覚症状のないひとに、ストレートに話すべき内容ではないでしょう。
そのような時こそ、まずは制汗剤などを何気にオススメするのが良いですね。
ワキガケアは、孤独にさせない事が大切!
体の悩みは、その人にしかわからない苦しい悩みです。
遺伝性が強いため、もしかしたら、家族の中にも共有の悩みを抱えている人がいるかもしれません。
そんな時は、食事内容やワキガケアについて気軽に共有し合えるのですが、自分だけとなれば、なんとなくワキガ体質というだけで壁を作ってしまいがちです。
ワキガという単語も禁句になりがちで、どこか孤独感を感じずにはいられなくなるでしょう。
そうなれば、ワキガを相当なコンプレックスとして何をするにしても、ワキばかり気にしなくてはなりません。
家庭では、ワキガによるストレスを和らげるオアシスという感覚でみんなが、ワキガケアを使いあったり、家族で淡泊な和食中心の生活にしてあげたりと、本人を孤独にさせない事が理想です。
ワキガケアは、スキンケア感覚でできるタイプのものを!
自覚症状が出ると、普段使用するデオドラント剤にも、注目が集まりますね。
ドラックストアの制汗剤コーナーに並ぶ数種類の制汗剤から悪戦苦闘しながらセレクトする事になるでしょう。
今まで以上にワキガケアをつける機会も増えます。
そうなれば肌に合わない制汗成分が、肌を刺激したり、沈着させたりと、ワキガトラブルだけでなく肌トラブルの原因ともなるのです。
ワキは、皮膚が薄く少しでも刺激を受ければ、痒みや湿疹、ヒリヒリ感などが生じます。
ワキガ症状のない人と比較してワキガの人は肌荒れリスクもあがります。
そんな時には、無添加、低刺激成分を主成分とする制汗剤などが安心ですよ!
まとめ
ワキガ症状は人によって違いがあります。一瞬でワキガだとわかる人もいれば、果たしてワキガなのか?微妙なラインの人もいるのです。
また、ワキガだと自覚していても、においに慣れてしまってワキガ症状を軽視していたり、ワキガに特化した十分なケアができていなかったりします。
いずれにしても、ワキガは家族のように身近な人が、本人を傷つけないように教えてあげて、共に対策を講じてあげるのが理想的ですね。