ワキガ対策にミョウバンが良いということを耳にしたことはありませんか?
ワキガ悩みをかかえている人は日本人なら人口の10%ほどと言われています。
元来、肉を多く食べる習慣がある国や地域の人達の体臭の濃さ、ワキガ率?と比較すれば決して多くはないらしいですが、欧米化の食生活や国際結婚の増加により日本人がワキガになる確率も今後、高くなるでしょう。
そんな時に、ニオイが少なく、コストのかからないデオドラント剤があれば良いですね。そんなニーズに応えてくれるのが「ミョウバン」を使った消臭効果です。
「ミョウバン」がワキガを抑制すると言うからには、使わないではいられませんね!
ミョウバンとはどんなもの?
ミョウバンは「無水硫酸カリウムアンモニウム」とよばれ、古代から、消臭剤、染色剤、消化剤などとしての役割を果たしてきたマルチな結晶といえるでしょう。
ちなみにヨーロッパ地域では、早くからミョウバンの結晶における消臭作用を有効的に利用してきました。
日本なら漬物の発色を良くしたり、お菓子を膨らませたり、煮物のアク抜きをしたりと料理にも役立つ商品としてニーズがあります。
何せ、食用としてのニーズを果たす安全性の高い物質であることから、ミョウバンは安心というイメージも高いのです。
ワキガに効果的なミョウバンの種類とは
ミョウバンにはいくつかの種類があります。
カリウムミョウバン、鉄ミョウバン、アンモニウム鉄ミョウバンなどです。
一般的に私達が料理などで使用するミョウバンはカリウムミョウバンで、ワキガに効果的とされているのも、このミョウバンです。
ミョウバンの効果的な使い方
ミョウバンをワキガ対策に使うとき、そのまま脇にこすりつけるのが手っ取り早いのですが、水に溶かして希釈したものを脇につける方法がおすすめです。
コットンなどを使用するのも良いと思います。
ミョウバンを成分とした様々な制汗剤
このミョウバン成分を利用した制汗剤が多数販売されています。
ジェルやパウダーなど、どれも使いやすく製品化したものばかりです。
ワキガの程度にもよりますが、自分の生活スタイルに合わせた商品をセレクトしたいものです。
ミョウバンの副作用はある!?
安全性の高い食品添加物でもあるミョウバンですから、重大な副作用の心配はほとんどないでしょう。
ですが、全ての人がミョウバンを肌につけてトラブルがないわけではないのです。
次のようなトラブルリスクも念頭に置きましょう。
アレルギー症状
ミョウバンの成分には金属が含まれています。
元々金属アレルギーのある人は、ミョウバンを肌につける事で赤みが出たり痒みが出たりするでしょう。
ネックレスやピアスなどの金属に反応してしまう人はミョウバンも少しずつの量を加減して使いましょう。
不安定な体温調節
ミョウバンには余分な汗を抑制させる収れん作用があります。
汗は体温を調整させる効果があるため、ミョウバンを過剰に付けすぎて、体温調整ができにくい体にならないようにしなければならないでしょう。
肌の弱い人が痒みを発症
元々、肌にトラブルを抱えている人は、いくら安全なミョウバンであったとしても、痒みや赤みを引き起こす事になるでしょう。
また、脇の下は汗腺や皮脂腺の密集している部位なので、意外とニキビもできやすいのです。こうした箇所にミョウバンがしみるという事もあり得ます。
コストをかけないミョウバンの使い方
手術なしでワキガとお付き合いしなければならないと思うと、定期的に消耗する制汗剤にかけるコストが心配になりますね。
そんな時こそ、100円ショップやスーパー、ドラッグストアで安価に購入できるミョウバンを使って、コスパの良い手作り制汗剤を作ってしまいましょう。
ミョウバンスプレー
希釈したミョウバンをスプレー容器に入れて持ち歩けば、外出先や、昼休みなどでの隙間時間での使用が便利になりますね。
ミョウバンスプレーは、ワキガ臭の気になる脇の下だけでなく、靴や靴下にもひと吹きさせておくと足の臭いから解放されます。
また、新鮮なうちに肌に使いたいため、ミョウバン水を作ったらなるべく早めに使い切るようにした方が良いでしょう。
さらに、ちょっと変化をつけたいのであれば、ミョウバン水に数滴アロマを垂らす事もオススメです。
ミョウバン風呂
皮膚の炎症を抑える効果もあるため、皮膚の弱い子供と一緒にミョウバン風呂に入って消臭効果を得るのも良いでしょう。
また、殺菌効果も高いので、吹き出物を予防することもでき、一石二鳥の効果が期待できます。
ミョウバンは無色無臭であるため。入浴剤としての効果は期待できません。
しかし、ミョウバン風呂はワキだけでなく全身のニオイを緩和することができるとても簡単で便利な方法なのです。
習慣化すれば、自然にワキガのニオイも気にならなくなるでしょう。
洗濯物と一緒に入れる
部屋干しの洗濯物は嫌な体臭をより酷い臭いにしてしまうでしょう。
衣類に沈着した人間の皮脂などが酸化して、余計に部屋干し臭を放ってしまうのです。
部屋干しの臭いは雑巾臭いと例える人も多いため、一見、体臭とは無関係のように思える部屋干し臭もクリアにしておくべきでしょう。
その時に使用したいのが、ミョウバンです。
柔軟剤や漂白剤などと一緒に洗濯機に入れてあげると、洗濯物の嫌な臭いを防いでくれるのです。
ワキガなどの体臭は、直接に体をケアするだけでなく衣類に染み付いた臭いにも注意が必要なのです。
洗濯については「ワキガの臭いを消したい!上手な洗濯とは?」でもくわしく説明しています。
ミョウバンと重曹の違いとは
ミョウバンと混同されがちなのが、重曹です。
重曹も食品としてケーキの膨らし粉の役割を果たします
口に入れても安心安全という点もミョウバンとほぼ同じです。
また、何と言っても重曹はミョウバンと同じように、消臭作用や殺菌作用をもっているのです。
ですが、酸性のミョウバンと違い重曹はアルカリ性です。
そのままにしておけば、重曹の方が雑菌が繁殖しやすく余計に臭いを放ちやすくなるため、ワキガ対策には重曹よりはミョウバンの方に軍配が上がります。
ミョウバンを使っても効果が得られない時にすべき事!
ミョウバンは臭いに効果的ですが、人によっては、ミョウバンを使い続けてもイマイチ効果が出ないケースもあるでしょう。
ワキガ臭が強い人や、加齢臭が強くなりつつある人も、ミョウバンの効果に疑問を感じる事があります。
そんな時は以下のような事に気をつけ、体の内側と外側からワキガを万全にケアしていきましょう。
和食型の食生活へ
外食産業が増える中で、どうしても肉食中心の洋食メニューに心惹かれてしまいます。
ですが、肉食はワキガ臭に関係するアポクリン汗腺を刺激しやすくなります。
なるべくなら淡白な食材を豊富に使用した和食中心の食事にしてみましょう。
また、炭酸や香辛料などの刺激物もアポクリン汗腺を刺激しやすくなるため、洋食和食などのジャンルに関わらず避けた方が良いです。
ウォーキングなどの有酸素運動を積極的に!
ワキガを含む加齢臭などは、体の中で酸化現象が起きることでより臭いを誘発させてしまうでしょう。
そうした酸化を防ぐためには、ウォーキングやスイミングなどの有酸素運動を積極的に行う事が大切です。
有酸素運動は体内で発生する酸化を抑えてくれるのです。
酸化を抑える栄養素を摂取
あらゆる臭いを誘発する体内酸化を抑えるのは、有酸素運動だけではありません
抗酸化作用の期待できるビタミンCやビタミンEなどを含む食材も積極的に取り入れてみましょう。
フルーツやナッツなどが代表的な食材ですが、料理から取り入れるのが困難な場合、サプリメントなどで補助してあげるのも効果的です。
制汗剤などにチェンジしてみる
ミョウバンの消臭作用は期待できるものですが、やはり、中程度〜重度のワキガや加齢臭対策としては、消臭効果が薄れてしまう事でしょう。
加齢臭については、「加齢臭とは?中年なら要注意!」でもくわしく説明しています。
ワキガ体質にはミョウバンの作用は限界があるという事です。
ミョウバンで効果がないと自覚した時点で、ワキガに特化した制汗剤などに切り替えてみましょう。
制汗剤などにも様々な種類がありますから、自分が求める効果やコスパを含めて検討してはいかがでしょうか。
さらに香料やテクスチャーなども考慮できれば良いですね。
まとめ
広い用途で使用されているミョウバンは、ワキガ対策に使えてコストパフォーマンスにも優れた成分です。
自家製スプレーにしたり、入浴で使用したりと、自己流の使い方で気軽にワキガ対策ができるでしょう。
また、ミョウバン成分が配合された商品もたくさんあるため、用途に合わせて使ってみたいものです。