「わきの下の黄ばみが気になる!一体どうして黄色い汗が出てくるの?」
そのわきの下から出てくる黄色い汗、もしかしたら“ワキガ”の可能性がありますよ!
ワキガとは何か
人間は、わきの下の汗が出る部分(汗腺)とは別に、アポクリン腺と呼ばれる腺があります。
この腺からも汗の一種が出るのですが、通常の汗とは異なり雑菌に犯されやすいのです。
アポクリン腺から出る液体は、皮膚に付着している雑菌と混ざり合うことで異臭を放ちます。 これがいわゆる、ワキガの正体なのです。
通常ですとアポクリン汗腺から排出される汗は少量です。
その為、雑菌と混ざり合うことも少なく、混ざり合ったとしても嫌なにおいを放つことも少ないのですが、何らかの原因でアポクリン汗腺から分泌される液が増えると、雑菌と結びつきやすくなりワキガを発症。
強烈な臭いを発してしまい、周囲の人も臭いを感じ取るほどになるのです。
どうしてワキの下が黄ばむの?
わきの下の黄ばみの原因は、このアポクリン汗腺から出される汗が原因です。
アポクリン汗腺から出る汗は通常の汗とは異なり、黄色。 普通の汗と混ざり合って洋服に付着するため、全体的に黄ばんだように見えてしまいます。
ワキガになるとアポクリン汗腺からの分泌量が増える為、黄ばみがより一層目立つようになるのです。
また、首の後ろなどにもアポクリン汗腺はありますので、襟元の黄ばみの場合も原因は同じと考えて良いでしょう。
アポクリン汗腺はどうすれば元に戻るの?!
アポクリン汗腺からの分泌量を減らすためには、
- 規則正しい食生活
- 睡眠をしっかりとる
- ストレスを溜めこまず発散する
これらに気を付けるだけで、分泌量を抑えることが出来ると言われています。
スナック菓子や菓子パンなどを多く食べる方は特に注意。
トランス脂肪酸はアポクリン汗腺を刺激し、ワキガを促進させる可能性が高いと言われています。
また、
- 体を清潔にしておくこと
- 汗をかいたらこまめに拭くこと
- 汗を拭く際は、殺菌効果のあるもので拭くこと
この三つも非常に重要です。
これらの三つのことに気を付けるだけで、多少アポクリン汗腺からの分泌量が増えても安心と言えるでしょう。
制汗剤が原因の事もあります
ワキガ体質でなくても、わきの下が黄ばんでしまうことがあります。 それは“制汗剤が体にあっていないこと”です。
制汗剤が体に合っていない場合、汗と結びつくことで色が黄色くなることがあります。 これは、制汗剤が原因で、体質によってアポクリン汗腺が刺激されるためと考えられています。
この場合、一度制汗剤の使用を止めてみると原因がはっきりします。 数日間使用を止めても汗が黄ばむ場合は、別の所に原因があると考えて間違いないでしょう。
ワキガ体質を上手にケアして、わきの下の黄ばみを無くせるように頑張りましょう!
また、制汗剤が合わないことが分かったとき。
ワキガ専用のクリームの場合は黄ばみが出ないものもありますので、ぜひ試してみて下さいね。
黄ばみ対策の様々なグッズ
大切な服が黄ばまないように、あらかじめ、対策をうつのも良いでしょう。
特に、頻繁に着用する制服などはあらかじめ脇の下に脇汗パッドなどを貼っておくと、直接衣類に汗が浸透しないため、黄色く沈着することを防止します。
ですが、こうした脇汗パッドは、ワキガより多汗症向けであり、ワキガの場合、ワキガのにおいがこもりやすく、まめに取り替えなければ、雑菌繁殖の温床にもなり兼ねません。
もし、脇汗パッドを使用するならば、脇の雑菌繁殖を専用クリームなどで抑えた上で併用すると良いでしょう。
洗濯で黄ばみを落とす方法
黄ばみを落とすなら、酵素系洗剤でつけおきするのが効果的です。気になる部位にだけつけられるスポットタイプなどを利用するのも良いでしょう。
ワキガが強くなればなるほど、黄ばみだけでなく、ワキガ臭も付着してしまうため、自分がワキガだと自覚しているならば、洗濯洗剤と漂白剤での自宅洗濯は欠かせないものとなるでしょう。
ワキガだと認識している人は、衣類の黄ばみリスクが高い事を心得たいものです。
重曹を使う!
お菓子作りなどに使用される重曹は、掃除にもってこいの便利グッズとしても知られています。
そんなマルチな効果を発揮する重曹は、ワキガ対策にも効果的なのです。
重曹をペースト状にしてワキガ部位につけたり、重曹を水で薄めてスプレータイプにして使ったりと、使用方法の幅も広がるでしょう。
そんな重曹水でワキガの黄ばみ部位を擦り洗いしてあげると、黄ばみも薄くなります。
ワキガ臭も、黄ばみもどちらも消えるので、洗濯に取り入れてあげたいものです。
元々はお菓子作りので材料であるため、口に入れても安全ですし、コスパも高いため私たちの身近な重曹はワキガの黄ばみ対策にもってこいなのです。
もちろん、においの根源となる脇の下の雑菌繁殖は専用の制汗剤などなどでしっかりケアすることが必須です!
クリーニングで黄ばみを落とす方法
自宅洗濯でも黄ばみ落としに限界があります。そんな時は迷わず、プロの洗濯!クリーニング店に依頼しましょう。
クリーニング店には様々な、汗じみや、黄ばみなどの特殊加工のメニューが設けられているため、クリーニングを依頼するときに、「ここの部位が汗で黄じみがあるため、特殊加工でお願いします」などと具体的にお願いしましょう。
クリーニング店では、様々な種類のシミ、汚れに対応してくれるので、黄ばみを恥ずかしがる事はありません。
ですが、人によっては、黄ばみを引け目に感じてお願いするのに、躊躇する人も少なくないでしょう。
宅配クリーニングサービスなどをする業者もあるため、接客を通さない依頼の仕方も考えると安心ですね。
黄ばみにくい繊維の衣類を着用する
通気性が悪く、汗をかきやすいナイロンやポリエステルなどの衣類は汗じみから黄ばみへと、衣類の色素沈着を引き起こしやすくなります。
ワキガ体質の人は、合成化学繊維を避けて、通気性のよい綿や麻などの天然素材を着用したいものです。
だからと言って、制服のブラウスやシャツなどは、ほぼ、毎日着用するものですし、ポリエステル素材のものが殆どです。
致し方なく着用する場合は、早めに漂白剤につけおきするなど、いかに、そうしたワキガと相性の悪い素材と過ごす時間を短くするかがポイントです。


服のカラーにもこだわってみる
いくら、黄じみが気になるからといって、天然素材ばかりを選んで着用していては、オシャレのレパートリーも狭まりますよね。
しかも、オシャレに着こなしたい服こそ、ポリエステル素材などの合成化学繊維だったりするのです。
そんな時は、黄色じみの目立ちにくいカラーを選びましょう。あえてパステル系の淡いイエローや、やや濃いめの色、幾何学などの柄物を着用すれば、多少、黄色じみができていたとしても目立ちにくくなります。
ですが、白は、黄ばみやすいだけでなく、汗を多量にかいている状態だと汗じみが目立ちやすくなります。
また、黒や、黒に近い濃い色の衣類は、汗をかいた後に白く汚れのような汗の結晶が浮かんでシミになることがあります。
ワキガ体質の人は多汗症も併発している事が少なくないため、汗じみも、黄色じみもどちらも気をつけなければならないでしょう。
まとめ
日常的に着用する衣類や、お気に入りの衣類に、いかに黄色じみをつけないかは、服の繊維や、カラー、ワキガケアなど総合的に気をつけなければなりません。
また、できてしまったワキガによる黄ばみは、自宅での漂白洗浄やクリーニングでの特殊加工も試みるのが一番良い方法です。
ワキガだからといってオシャレに消極的になる事は決してありませんよ!