誰でも発症する可能性があるワキガ。
「ここからがワキガ、ここからはワキガじゃない」 「ここまではワキガ、ここからは加齢臭プラス」
みたいな線引きができないし、自分では自分の臭いになかなか気が付けない… 厄介です。
もしかしたら、ワキガかも?と感じたら、耳垢でワキガの簡易チェックをしてみましょう。
耳垢の何がどうだと、ワキガ率が高いの?
ワキガのセルフ診断の中でも、簡単にチェックできて信憑性も高めと言われているのが“「耳垢の状態チェック」。
耳垢の状態がどのようになっていると、ワキガの可能性が高いのか? ワキガの人に多い耳垢の状態を、いくつかご紹介します。
耳垢が湿っている・ねばっこい
耳垢のタイプは、大きく分けて「ぱさぱさして乾燥した耳垢」か「湿った耳垢」に分かれると思います。
アポクリン汗腺の分泌液が多くなっている人は、耳垢もじんわり湿っていることが多いです。 触るとベタベタ、ねっとりとした粘り気があるのも一つの特徴です。
アポクリン汗腺の分泌液が多い=必ずワキガ、というわけではありませんが、分泌物が多ければ多いほど「雑菌の餌もたっぷり」ともいえるので、“ワキガになりやすい体質”と言っていいのではないかと思います。
耳垢が柔らかい
アポクリン汗腺からの分泌液や、はがれた皮膚やほこりなど…そういうものの残骸が「耳垢」です。 なので、アポクリン汗腺からの分泌物が多い人の耳垢は柔らかくなっているのも、1つの特徴です。
カサカサ、パサパサタイプの耳垢は、潰すと粉のようになることが多いのですが、柔らかい耳垢は潰すとペースト状になります。
綿棒などで耳掃除をする際に、自分の耳垢を取ったら試しに潰してみるのも、1つの判断方法になりますよ。
日本人の耳垢事情とは!
日本人は、乾燥性のカサカサタイプの耳垢の人が主流らしいです。 北海道大学の先生や、長崎の高校生が、祖先のルーツを探るためにした調査結果を日経の記事で読みました。 縄文人はべた耳で、弥生人はカサ耳…渡来人や酒豪マップ…
耳垢がベタベタだとワキガなの?がここのテーマなので完全に横道ですが、自分のルーツを探るようですごく面白いです。 カサカサ耳が一番多いのは京都!みたいな、地域別考察もあるので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
ざっくり、記事によると、カサカサ耳垢率は、中国の北部の特定のエリアでもっとも高くて(ほぼ100%?!)
すこし南下した日本やタイで7~8割、インドネシアで5割、ヨーロッパで1~2割、アフリカで5%以下だったそうです。
そして、ベタベタ耳が多い国の耳そうじ事情は綿棒が主流で、耳かきはほとんど使わない・・・な、なるほど。 ベタベタ耳の人は、綿棒でぬぐうように耳掃除をするのがいいってことですね。
耳垢の遺伝
耳垢の質は「遺伝」の要素が大きいようで、 湿った耳垢は優性遺伝で、逆に乾いたカサカサ耳垢は、劣性遺伝と考えられているそうです。
「カサカサパパ×ベタベタママ」なら、子はベタベタ。 「カサカサパパ×ベタカサママ」なら子は50%の確率でベタベタ…みたいな?
こんな感じでしたっけ? マメを例に習った気がしますが「優性だから偉いってわけじゃないのよ」と教わったこと以外覚えてないです。
耳垢のタイプは親から遺伝する。
耳垢がベタベタな理由は、アポクリン腺からの分泌物+雑菌。
もし、アポクリン腺の数や質も遺伝するなら、ワキガも遺伝する可能性がかなり高い。と言ってもいいのか…?悲しい仮説・・・
湿っぽい耳垢、ここでは「ベタベタ」と書いてますが、アメミミとか言われることもありますよね。 ベタベタ、ねっとり、ねばねば…理屈なんかで検証しなくっても、ワキガ体質を連想させるキーワードでもあります(泣)
ベタベタ耳アカだと、かなり高めの確率で、ワキガなどの体臭が強めに出ると考えられそうですが、必ず、でも絶対、でもないですからね!!


風呂上がりの耳垢は湿り気があるため、診断はタブー
ところで、耳掃除、いつします?
耳垢の掃除を風呂上がりに行う人は多いと思いますが、風呂上がりは、風呂場の蒸気や水分が耳の中に入るため、カサカサ耳垢の人でも湿り気のある耳垢になってしまいます。
本当に、耳垢の質を調べたいのであれば、風呂上がりやプールや水遊びのあとに即、の結果はあてにならないので、避けた方が無難でしょう。 また、耳の中に水分が多く残ったままだと、耳垢の質にかかわらず、雑菌が繁殖しやすく不潔になりがちです。 綿棒などでやさしくとるようにして、清潔を心がけましょう!
赤ちゃんの耳垢がベタベタなのは、ワキガ体質だからなのか?
生まれたばかりの赤ちゃんの耳垢が、湿っていることがよくあります。 はじめてのお耳のそうじで、湿り気のある耳垢だったら、「ええええー」とショックを受けるかも。 「ワキガ体質なのかな?」と不安になったりするかもしれないですね。
初めてのお子さんやお孫ちゃんなら「将来ワキガになったら…手術を持ち掛けたほうがいいのか…どう伝えたら…」なんて必要以上の心配をしてしまったりするかも。
ですが、生まれたばかりの赤ちゃんの耳垢は、お母さんのお腹の中にいた時の羊水などが耳に入り込んで、耳垢を湿らせてしまっているケースが多いそうえdす。時期が経過すれば、カサカサになっていた。なんて事もあるのです。
ですから、生まれたばかりの赤ちゃんの耳垢を確認して、湿っぽいからといって一喜一憂するのは、まだ早いですよ。
あくまでも簡易チェック。耳垢がカサカサでもワキガなケースはある!
耳垢カサカサだからワキガの心配をする必要がないかといったら、それも確実ではないです。
アポクリン汗腺は脇の下に多く存在するため、たまたま、耳の中だけがアポクリン汗腺が少なかったり、全くなかったりするということもあるみたいです。実はワキの下にはしっかりがっつりとアポクリン腺が存在していて、カサカサの耳垢でもワキガだった。という人もいるということになります。
耳の病気と間違えないように!
ひどい中耳炎などにかかったりした時に、耳から膿などが出たりすることがあります。
こうした耳の病気を患いやすい人は、通年、耳の中がジクジクしていて、たとえ、元々耳垢がカサカサタイプの耳垢でも、湿っぽい状態が続きます。
ですから、こうした疾患中の耳垢チェックは論外です。 耳の治療をしっかり行って、完全に直ってからの自分の耳垢で判断するのが望ましいでしょう。
耳の病気による湿り気と、遺伝性の湿り気は全く別物です。
耳垢だけで診断決定するのは、まだ早い?!
耳垢をチェックした時に、耳垢が乾燥していたあなた。 安心するのはまだ早いですよ!
アポクリン汗腺は常に分泌液を出しているわけではありません。 人間が汗をかくときと、そうでないときがあるように、アポクリン汗腺にもお休みをしている時があります。
お休みをしている時に耳垢をチェックしても、当然耳垢は湿ってはいません。 固さも通常の耳垢と同じになってしまうため、判断することが出来ないでしょう。
その為、耳垢チェックは必ず2回以上、2日以上は間を空けて行ってみて下さい。 耳掃除をする際に、必ず耳垢チェックをしてみても良いかもしれませんね。
ですが、耳の中を掃除しすぎると耳の粘膜が傷ついてしまうため要注意!
デリケートな部分ですので、耳垢チェックは、必ず間を空けて行うようにしてみましょう。
耳垢チェックが出来ない場合
自分では耳垢の正常な状態がよくわからない場合。
その場合は、耳鼻科で相談をしてみるのも一つの手です。
費用はかかりますが、耳垢も綺麗に取ってくれますし、お医者さんは何人もの患者さんの耳の中を見ている「耳垢のプロ」でもあるのです。 自分一人で考え込むより、良い相談相手になってくれるでしょう。
耳垢の様子だけじゃ決められないわきが!総合的な判断で!
湿り気のある耳垢は、ワキガ体質であるリスクは高そうです。 が、100%の判断材料にはなりません。
ワキガのセルフチェックの中でも、手軽にてきて、判断がわかりやすい「耳垢のチェック方法」。
ですが、“耳垢が乾燥している=ワキガではない”というわけでもありませんので、あくまで1つの参考程度にしてみて下さいね。
例えば、親兄弟がワキガ体質であるとか、 肉類や乳製品をよく食べるとか、 服に黄色いシミができやすい…なども、ワキガかどうかを知る目安にはなりそうなので、総合的に判断してみてください。
また、皮膚科に行けば、ガーゼチェックといって、脇にガーゼをはさんで、ついたにおいを嗅いでワキガかどうかを判断してもらえることがあります。
問診なども含めて、総合的にワキガかどうかを判断するので、耳垢がベタベタ!と、どうしても気になる場合は、受診もありだと思います。
まとめ
耳垢の質がベタベタだと、ワキガ体質の「確率が高い」。 また、 耳垢ベタベタ体質は「遺伝する確率が高い」。
これは事実のようです。 けれど、確率が高いか低いか、という判断までです。
こだわり過ぎて神経質になり、ワキガでないのにワキガだと思いこんでしまう、我が子はワキガだ!と悩んで思い詰めてしまうなど、精神的に追い込まれてしまうのは最悪です。
耳垢チェックは、あくまでも、目安です。 最終的な判断は、ワキガの家族歴や食生活など、総合的に見ていく必要があると思います。
また、もしも、病院などでワキガと診断されたとしても、治療やケアへの心
構えができ、デオドラント剤などで、においを抑える事が可能です。
においは、人の精神状態にも影響を与えてしまう、罪深いものだという事が言えるでしょう。
ワキガのセルフチェックの中でも、非常に診断方法がわかりやすいと言える、耳垢のチェック方法。
ですが、“耳垢が乾燥している=ワキガではない”というわけでもありませんので、あくまで1つの参考程度にしてみて下さいね。