私が子供の頃、朝シャン(=朝からシャンプー)なんて言葉が流行してました。 水がふんだんにある土地柄ですし、もともと日本人は清潔好きな国民と言われていますよね。
BSなんかで古い時代劇なんか見てても、檜風呂のシーンがたいていあるし、願い事があれば水をかぶるし滝に打たれるし、ケンカしても最後には水に流したり。とにかく日本人は「洗ってきれいにする」のが好きなんだろうなと思います。
だから、ニオイに対する意識も高いんだと思います。 体臭は汗と雑菌の繁殖がメインで起こるので、ある意味「汚れ」ではありますが、「穢れ(けがれ)」ではないんですけどね
最近はコロナの影響もあって、アルコール消毒が当たり前になったり、より除菌・清潔志向に傾いてきていますよね。 ついでに、洗濯洗剤も「何日におわせない!汗をかいても完全ブロック!!」と、より強力なニオイケア製品がざくざく発売されます。作業着などのように、機械油に効果があるような洗剤は、脱脂力も高そうですが衣類がいたむし、布地を傷めつけずに雑菌や匂いを取り去ってくれる洗剤は、ワキガ臭や加齢臭がしみついたおしゃれ着や化繊の衣類にも、少しは効果が期待出来て、本当にありがたい。
消臭洗剤、どんどん開発して!しちゃって!と思う反面、いったい、人類はこまでニオイケアを追求すれば気が済むんだ。そこまでこだわらなくていいじゃないか…とも思うときもあるのですが。
でも、強いワキガ臭は、普通に洗濯したくらいではとれないらしい
汗臭とワキガ臭、厳密には種類が違います。
なので、汗臭ブロック!何度乾いても花の香り、と書いてあっても、ワキガ臭が消せるとは限らないようです。 なら「どんな臭いにも効く」なんて書いて欲しくない…と思いきや、そんなこと書いてある洗剤ありませんでした。 ワキガには、ワキガ専用の洗濯が必要みたいです。
「わきがと衣類」は、直接ワキが触れるモノなだけに問題点が多いです。
洗濯での大きな問題は「衣類に残るわきが臭」そして「ワキに残って消えない汗ジミ、頑固な黄ばみ」。 洗濯方法については別記事で書いています。
衣類の繊維によって、脇の部分に臭いがついて残ってしまうのはわきが体質の人だけではないようです。 ではどのような服の繊維がわきが臭を向上させてしまうのでしょうか。
また、対策をしていてもやむをえずできてしまった、脇部分の黄ばみ対策も考えてみましょう。
わきが体質なら要注意!化学繊維素材の服
わきが体質と相性の合わない服素材は、やはりなんといっても「化学繊維素材」だと思います。 ポリエステル、アクリル、ナイロンなど。
わきがとポリエステルの意外な関係性とは?こちらをご覧ください
確かにどれも速乾性はあります。最近は特殊加工で、綿より匂わないでサラサラ!というものも。 けれど、いざ買ってみると、通気性が悪いものも多く、消臭をうたっていても、ほとんど効果が感じられないものもあります。
通気性の悪さは、余計にベタベタした汗をかく原因になって、皮脂や汗に雑菌が繁殖して、臭いを誘発します。
身近な例であげれば冬に愛用者の多い「ヒートテック」…確かに、暖かくて冬には手放せないです。 けれど、空気は逃さないから汗もこもりやすいので、寒い外から温かい室内に入ったりすると、唐突にべっとりイヤな汗が出ます。けれど脱げば寒い。魔力のような温かさがあります。
加齢臭を気にする身にとって、まさに諸刃の剣といえます。
ワキガでなくても、ポリエステルはクサくなる気がする
また、ナイロンやポリエステル混紡のワンピースや、メンズのてろんとしたシャツなども、薄手だからと侮ると、脇の部分がじんわり汗をかいてきて、におうような気がする…となります。
これって、ワキガの人に限らない気がします。 普段、何の臭いも感じないような人に「あれ?」と思う時ってありませんか? あるいは、普段はそんなに臭うほうではない、と自覚があるのに「あれれれ?」と感じるとき。
人間には、くさい汗の原因となるアポクリン汗腺が必ずあるわけで、その数や活性具合、雑菌の繁殖しやすさで臭いが強く出たりでなかったり、なわけなので「ここまでは非ワキガ!」「ここからがワキガ!」と明確に線引きしているわけでもありません。
普段は体臭にそれほどナーバスではない人だって、ワキガ臭を発生させてしまうことは往々にしてある。ということになります。
個人的な経験でいえば、例えばプチ旅行(荷物を減らしたい、しわにならない衣類がいい、という誤セレクト)とか、ライブやイベント(普段は着ないような素材をつい着てしまって、汗をかく…)で、しまった、と思った経験あります。
アポクリン腺から出る脇汗などは、脂やたんぱく質が含まれているので、洗剤では取り切れない、とは言いつつ、クリーニングよりも、水洗いが一番効果を発揮するようです。
飾りなどがあったりして頻繁には洗えないおしゃれ着や、礼服、クリーニングに出すしかないような衣類も化繊が多いですよね。 こういったものを着る場合は、汗脇パッドを活用したり、中に1枚綿素材の下着を挟むなどして、直接触れる機会を避けるくらいしか手段がなさそうです。
わきが対策にもなる天然素材の服
わきが体質にはありがたい、腋臭専用の下着も販売されています。 銀や除菌成分を練りこんだ繊維で作られた、消臭効果をうたうものも、以前より手軽に手に入るようになりました。 買ってみて、
そういった「専用品」以外なら、とにかく天然素材が良いです。
天然素材とはお馴染み綿素材や絹、ウールなどが挙げられますね。
ウール、羊毛はそれ自体が水分と混ざるとケモノ臭いにおいを発することがあるので注意が必要です。
昔ながらの天然素材で一番のおすすめは「綿」。 綿は外気を通しにくく、わきが臭を排出しにくいのです。 一般的に馴染みある綿素材は臭いを吸着する性質もあります。
自分がわきが体質だと認識している方、わきがではないけれども、ポリエステルのぴったりしたシャツなどを着た時には臭いを感じるような経験がある方には綿素材の服がおすすめです。
もし、着たい服が通気性が悪く、消臭などの特殊効果もない化学繊維だった場合は、せめてインナーには綿や消臭効果のある素材を選びましょう。中にインナーを着ることが難しい場合は。汗脇パッドなどを上手に活用しましょう。


服の形状は関係ある?
夏になるとノースリーブやタンクトップが着たくなりますね。 通気性はよくなりますが、ケアなしで着るのは、わきが体質の方にはハイリスクです。 脇の臭いをそのまま無防備に放つ事になってしまいますから、袖なしを着るときは、通気性がいいから…とケアを怠ったりしないようにしましょう。
脇の隠れる袖つきのタイプなら、直接ぷーんと匂うリスクは下がるかもしれないですが、通気が悪いとこもって臭いのもとになる可能性もあります。詰まった長袖などを切る場合はなおさらなので、汗脇パッドを活用するなどしてみるのもいいかもしれないです。
わきが悩みの1つ、服の黄ばみ対処とは
服の黄ばみは早めの対処が必要です。
脇部位だけ黄色くなると自宅で洗濯してもなかなか薄くならずに沈着という形で残ってしまいます。
お気に入りの服ならばマメにその部位だけをお手入れするのがおすすめです。 けれど、より強い効果を!とゴシゴシこすりすぎたり、長時間すぎる漬け置きなどをすると大切な衣類を傷めてしまうこともあります。洗濯表示も必ずチェックしてください。
時間の経過で黄ばみは落ちづらくなります。 帰宅したらすぐの手入れを心がけましょう。
漂白剤
洗濯機に入れて使うのが一般的ですが、どうしても落ちない時には、一晩つけ置きする方法もあります。
重曹
最近はお掃除などにも欠かせないアイテムとなりました。 料理にも使用される安全成分です。
こちらもつけ置きなどすると早めに黄ばみが落ちるでしょう。
クリーニング
自己ケアでなかなか服の黄ばみが落とせない場合、プロの手に委ねる必要があります。
「脇の黄ばみを重点的に落としてください。」などとはなかなか伝えづらいですが、クリーニング店には黄ばみを落とすクリーニング技術があります。
ちょっとした勇気がお気に入りの服から黄ばみを取り除いてくれるでしょう。
まとめ
わきがと服も、密接な関係にあるのです。
繊維による臭いの発し方を理解していれば、相性の良い素材を選んで着用し不快な症状は免れるでしょう。
また、わきが特有の黄ばみは自宅ケアでも限界があるようです。 そんな時は、クリーニングに委ねるか、あるいは下着類は、消耗品だから落ちなければ廃棄する、と割り切ってしまうのも1つの方法かもしれません。
服選びと共に、手軽に使用できるデオドラントのアイテムも効果的です。
わきが体質と相性の良い素材選びとデオドラントのアイテムのダブル使い。 かなり臭いを軽減、シャットアウトしてくれるでしょう!ぜひ試してみてください。